ニュージーランドの保育を学びに海外ボランティアしてきた(初日)

Child Care

はじめまして。日本の園に疲れきってアラサーから英語をはじめて海外に飛び出しました、つる(@tsurusatou)と言います。

 

そのときワーホリビザでしたが運良くカナダの園で働くことができました。満足して、帰国後に軽い気持ちで日本のこども園で派遣をやったらそこが私史上最低の園だったので、また海外に行くことになりニュージーランドに来ました。
 

キゥイは良い人ばかりと評判のニュージーランドの保育に対する純粋な興味と、自分の「子ども主体の保育が本来の保育のあるべき姿である」という思いを確かめたいという気持ちがあったのですが、やっぱり日本の保育環境とは本当にまるで違った

 

日本のように押しつけや強制のない、完全に子ども主体のクリーンな保育環境は天国のようでした。

(日本の、って一括りにしてしまっていますが、もちろん子ども主体の素晴らしい園はあります、すみません。数が少ないけど…)

 

なので、今回のこの体験を、

  • 海外の保育に興味がある
  • 海外ボランティアが気になっている

という人に向けて、残しておこうと思います。

写真もたくさん撮らせてもらったので、どんな雰囲気か見てもらえたらうれしいです。

 

 

Sponsored Link

ボランティア初日

 

園舎の外観と駐車場。

 

ボランティアさせてもらったこちらの園は、Preschoolで3歳〜5歳くらいまでの子どもたちが通っています。

 

初日の朝、普通にものすごく緊張しながら訪問。

ホームステイ先からの送迎は日本人のコーディネーターさんがしてくれます。この日はコーディネーターさんと一緒に園に入り、挨拶。その後は園の事務の方が私を先生たちに軽く紹介してくれました。

 

玄関までのスロープと外の掲示板。

 

スーパーバイザー(日本の園でいう主任)が「子どもたちの前で何か発表する?自己紹介する?」と聞いてくれたが、あまりの緊張で「あっ今日はいいです!」みたいなことを言ってしまう…。が、気にした様子もなく笑顔で了承される。

 

 

そんなこんなでぬるっと園内に滞在しつつ、ひたすら見て、メモして、感じたり気づいたり。初日は子どもたちとそんなに関わりませんでした。

 

 

午前の活動

 

登園の様子を観察。

親と子が一緒に室内まで入り、ボードに貼ってある自分の名前の書かれたプレート(ラミネートの)を取って、奥の荷物置き場に貼り、そこにリュックをかけている。

 

室内中央に置かれたボード。

 

“When you arrive / Find your name and hang your bag”(到着したとき 名前を見つけてバッグをかけてね)と明記されているのも良いですね。

 

多くの人が目で見たときにわかりやすいシステムは、未発達な子どもたちにとっても、快適に生活を送る上で重要になります。

 

(日本ではこういった視覚支援をせずに、「何回も言って覚えさせる」なんていうことをやっている園もあるので…。)

 

 

荷物置き場。右の棚も使えます。

 

そして荷物置き場はなんとフリーアドレス制。日本では当たり前の各自の固定ロッカーより省スペースで良いなと思いました。

 

そしてクラス担任になったときに各自のロッカーにすべて名前シールを貼っていく作業とその1年後にまたすべて剥がして綺麗にしていく作業を思い出して、やっぱりそういう雑務をなくすためにもフリーアドレス制の荷物置き場の良さを再確認。

 

でも日本だと各自の持ち物が多いから難しいのかな…クレヨン・自由帳・はさみ・のり・カスタネットなどなど…でもその管理もまた本当に大変(子どもにとっても担任にとっても)だし、園で用意してそれをシェアすればいいのでは?と思ってしまった。

 

クレヨン・はさみ・のり・ペン・ホチキス・色紙。

 

こんな風に。

これらは9時頃にお面づくりの遊びができるように、丸くカットされた白い画用紙と一緒に置いてありました。

 

この時点で、子どもたちは5〜6人くらい、先生たちは4人くらい。子どもたちの登園時間はバラバラ。

 

子どもの人数が増えるまで主任の先生は室内のノートパソコンで書き仕事をしていて、キッチンの先生(食事まわりの仕事もするし、それ以外の時間は子どもたちともかかわる)は朝のおやつの準備をしていました。

 

 

朝の少人数の時間帯は室内遊びがメイン。そして人数が増えてきたら、園庭を開放。1日の80%の時間は自由遊びです。でも遊びが広がるように、飽きないように、その度環境は変えていってました。

 

園庭の一部。

 

凡庸性の高い遊具たち。思い切り体を動かして遊べます。このボックスに潜ってもいいし、上に乗ってもいい。登ったり降りたりしてもいいし、大きい子はジャンプしたりしている。人工芝だからごろごろ転がってもいい。先生たちは見守っていました。

 

日本だと、「床に寝るなんて汚い」とか「汚れるから潜らないで」とか「危ないから上には乗っちゃだめ」とか制約や禁止事項が多くて、子どもの好奇心を押さえつけることになるケースが本当に多くて辟易していたので、救われました。

 

 

朝の会

手動のベルの音で集まる子どもたち。

ちなみにこの集まる場所は、園庭から室内に入ってすぐのところ。トイレにも手洗い場にもアクセスしやすく、子どもの動線を邪魔するものがなくて本当に効率が良い。

 

先生と一緒にマオリ語の挨拶をする。子どもたちに今日の曜日を聞いたり、手遊び歌を歌ったり。たまたま誕生日の子がいるようで、皆でバースデーソング歌う。

 

その誕生日の子がロリポップ(キャンディ)とバブル(ガムのこと)を持ってきたので、帰りに持ってってねと。カナダでもそうでしたが、ニュージーランドでも誕生日の子が園の友達たちにちょっとしたプレゼントやケーキを持ってきます。ヨーロッパ圏とかはどうなんだろう?

 

 

そして先生に名前を呼ばれた子からトイレと手洗い→キッチン前のテーブルに着席。

もちろんどこに座っても大丈夫。決まってないって良いですね。逆に日本の園(も学校も)はなんで席が固定されているのが普通なんだろう…。

 

左が玄関・奥がキッチン・手前のテーブルは遊びにも使うし食事の際にも使います。

 

おやつは手に取った子から好きに食べはじめます。

それぞれのペースで食べ進めて、満足したらゴミを捨ててふきんで手と口を拭いて好きな遊びに戻っていきます。

 

おやつと水。各テーブルに先生が置いていきます。

 

これ、日本だったら、絶対たくさんルールがあると思うんです。「フルーツは一人1個まで」とか「取る順番は守ること」とかそもそも「食べ始めるのは全員に行き渡ってから」とか。

 

でもここではそんなの一切ないんです。だけど喧嘩なんて起こらない。

 

ランチもそうだったのですが、いっぱい食べてても食べなくても先生は特に何も言いません。10分で終えて遊びに行く子もいれば、ずっと30分くらい食べてる子もいます。

 

 

でも、これがあるべき自然の姿だと思いました。だってみんな違うんです、家庭の食の事情(ベジタリアン・ヴィーガン・アレルギーの有無・宗教上の理由での制限)も、その子の必要とする量も、必要とする食事時間も。

 

それを一括りにしないといけない日本はしんどいなって思ってしまいました。

 

給食の時間に限ったことではなくて、「園での生活=団体行動・全員横に倣え」って、こんな小さい頃からそういう環境に置かれて育てば、そりゃ現代の若者は他人の目が気になるよって…。

 

もちろん園や学校の教育がすべてではないのですが、働き方改革とか言われていてもまだまだ多くの両親は長時間働いていて、子どもたちの時間の大半を過ごす場所が園や学校ですから、やはり軽くは考えられません。

 

 

 

午後の活動

 

先生たちも休憩時間に自由にお茶やコーヒーが飲めます。

 

園庭のロープで遊ぶ子どもたち、楽しそう…と思っていたら、急な雨が降り出しました。どんどん強くなり、最終的にはものっすっごい土砂降りになったのですが、その雨の中でも外で遊び続ける子どもたち!

もうきゃーきゃー大はしゃぎです。すごい、これが許される世界!

 

スーパーバイザーの先生はテラスで見守りつつ、私と目が合うと、下の画像の左のおじさんのようなリアクションをしてくれました(笑)

子どもってこういうの好きよね…(笑)的な

 

そして園庭から入ってすぐの場所に荷物置き場があるので、入室してすぐ濡れた体を拭いたり着替えたりできて、改めて配置が良いなと思いました。

 

私のボランティア時間は3時までなので、子どもたちが午後のおやつを食べている間に帰宅となりました。

 

 

言うても英語力はまだまだだし、私以外全員現地の人で、自分で決めて来たけどさすがにナーバスになっていましたが、それでも来て良かったです。

ニュージーランド、実はいろいろな面で日本より進んでいて、学ぶことが多すぎます。

 

“英国のシンクタンクが発表した各国の繁栄度ランキング2018年度版で、ニュージーランドは第2位に評価された。このレガタム研究所は、経済の質、ビジネス環境、統治、個人の自由、社会資本、治安と安全、教育、健康、自然環境の9分野で100以上の指数に基づいて『国の繁栄度』を数値化したレガタム繁栄指数を公表している。”
(NZの日本人向けフリーペーパーより引用)

 

社会資本をはじめとした5分野でトップテン入りしたニュージーランド。

ちなみに、1位はノルウェー、3位フィンランド、4位はスイス。日本は治安と安全、健康以外の分野が弱く、23位の結果です。

 

 

新しい世の中の、新しい時代の価値観をどんどん取り入れて前進していく国に、憧れずにいられません。

 

ニュージーランド女性首相が赤ちゃんと国連の会合に出席。日本代表団はあることに驚き...?
会合には首相のパートナー、クラーク・ゲイフォードさんも同伴した。

 セントメディア ホイプラ