ニュージーランドの保育を学びに海外ボランティアしてきた(3日目)

Child Care

前回の続きです。

 

 

 

Sponsored Link

3日目

区切りのない開放的な室内。

 

朝は子どもの人数が少ないため、手が空いている先生はパソコン仕事をやったり、洗濯物をたたんだり、環境設定したりしていました。

 

ちなみに人数については、プリスクール全体の人数が最大30人くらい(でも決まった曜日だけ来る子も多いので、毎日平均25人くらい)で、先生は最低でも4人ほどは配置されていました。

日本もこうなってほしい…。

 

 

外遊びの設定いろいろ

 

園庭の遊具、ボール、流木など。

 

今日はこの画像の青い遊具に柔らかいゴムロープを張り巡らせて、“スパイダーズルーム”をつくっていました。

子どもたちは喜んでくぐって遊んでいました。

 

 

貝殻、木の実、木の枝。

 

流木の他にも貝殻や木片、石や木の実などの自然素材も豊富なのが特徴的でした。入れ物もカゴ。すごく真似したいです。

 

 

特に男の子に人気の、ストライダー。ブレーキはなく、自分の足で止めます。

 

ストライダーも外に出してありました。

“Whach out!”(気をつけて!)と叫びながら乗り回す子どもたち(笑)

 

 

乗馬遊びの遊具。

 

子どもたちはこれで馬に乗ったふりをして園庭を走り回ったりしていました。

 

 

 

他にも、この画像のような本物の鞍(サドル)も遊びの道具として置いてあったのが興味深かったです。

 

 

 

朝の会(先生たちの振る舞いに注目)

 

絵本と楽器のコーナー。

 

絵本の読み聞かせ中。みんな座って見ていたのですが、よく見たくて立ってしまいそうな子に先生は

“Can you sit down?”(座ってくれる?)

と声掛けをし、その子が座ったら笑顔でグッとサムズアップをしていました。

 

また、ざわつきそうなときには小声で“Just listen,”と声掛けをして、“Thank you.”と言ったり、友達同士で手が出そうなときは、

“No, stop pushing each other.”(いけない、押し合いっこは止めて。)

“Can you please leave his hand? Thank you.”(彼の手を離してくれる?ありがとう。)

と話したり。

 

カナダでは、子どもが良くない振る舞いをしたときに先生が“No thank you.”という言葉で注意していたときもあったのですが、ここではもっと具体的に伝えていました。

さらに、簡潔で伝わりやすく、シンプル。余分な感情は含まないし、回りくどい言い回しもしていません。

 

 

 

そして、先生が今日の曜日を尋ねると、何人も挙手します。でも「ハイハイハイ!!」とはなりません。人差し指を立てて無言で挙手するのがスタンダードだからです。先生も普通に声をかけます。

 

先生たちは常にとてもフラットでナチュラルな態度で子どもたちに接しています。というか特に大人に接するときも子どもに接するときも変わりません。大声を出すこともないし、穏やかだし、落ち着いています。そしてリラックスしている。

 

日本だと、保育士はなんというか大げさに振る舞うことを求められたりしますけど(子どもたちの注目を集めるためとか気を引くためとかで)、なんだかそういうのも必要なのかどうなのか…と思ってしまいました。

 

そもそもそうまでしなければならないプログラムに無理があるのでは、という気もします。日本は子どもたちがこなさなければいけないステップが日常の中で多くありすぎるように感じました。

 

 

 

朝のおやつ

 

上段は園のカップとプレート、下段は各家庭からの水筒が入っているワゴン。

 

この画像の食器は配りたい子が挙手をして、先生に指名された何名かの子が配るのですが、もれがあったら普通に先生がぱって配っていたのが良いなと思いました。

完璧を求めない大人の姿勢が保育や子育てにはとても大切だと思うので。

 

自分のテーブルのトレーに食べたいものがなくなってしまったとき、子どもが先生に

“Can I have pear?”(梨をもらってもいい?)

と自分で伝えていました。

 

ここのカウンターをよく使います。

 

食べ終わった後には、子どもたちはそれぞれ使い終わった食器をキッチンのカウンターに持っていくのですが、キッチンの担当もしている先生が“Thanks, honey.”って言うのがめちゃくちゃ素敵だし、かっこよかったです…。

良い文化だなぁ。

 

 

 

ヒートアップする子どもたちへの対応

 

今日はなんとなく全体的にわさわさしている子どもたちの雰囲気。

 

子ども同士が喧嘩している際に、

“That’s not very nice.”(それはよくないわ)

“Kate is crying. Make stop.”(ケイトが泣いてるの。やめてちょうだい)

と先生が間に入っていました。

 

また、別の男の子同士が喧嘩して、その内の一人が

“No~~~~~!! Shat up!!”(だめ〜!!うるさい!!)

と絶叫している姿がありました。

 

 

最終的に大騒ぎになって収集がつかなくなってしまったときに、先生がベルを鳴らして

“Please stopping your mouth quietly, please.”(一度静かに口を閉じてちょうだい)

と全体に声を掛けていました。

 

 

そんなこともあってか、午後のおやつ前の集まりの際には、動物や物体の形を体で表現する活動をみんなで行っていました。

フラミンゴだったりテーブルだったり、そのなりきるモノの絵や写真を掲示しながらやっていたのが印象的でした。その子その子のイメージに頼らずに、視覚的にわかりやすく示しておくというか。

 

 

室内の手洗い場。ハンドドライヤーがついているのが驚き!

 

“If you who start the lettler J, wash your hand.”(Jの文字からはじまる名前の人は手を洗っておいで)

混雑しないよう、こうやって少人数ごとに手洗いに誘導しています。

この際、ボードにアルファベットを書いて、子どもたちがそれを意識できるようにしていました。

 

 

おやつを食べるテーブル席に着いた後は手遊びをいくつかやっていました。

先生が無言で頭、耳、鼻、口、と順番にタッチしていくと子どもたちもそれを真似ていったり。

“quiet time”(静かな時間)の説明をしたり。

 

 

ただ、一日通して子どもたちがわーっとエキサイトしてしまっていても、あくまでも先生たちは冷静で、声を荒げたり怒鳴ったりは一切していなくて、「これがあるべき保育の形なんだ、これが本当の幼児教育のプロの姿なんだ」と感動したし、感服しました。

 

 

今日もありがとうございました。

4日目に続きます。