こんにちは。各国の珍味には出来る限り挑戦してみたいと思っているつるです。
ニュージーランドやオーストラリアもしくはイギリスに訪れた&住んだ皆さんはMarmite(マーマイト)そしてVegemite(ベジマイト)、食べてみましたか?
一体あの味はどこからくるものなのか…?
気になったので、原材料やルーツ、現地の人たちはどう思っているのか調べてみました。
マーマイトとの出会い
ニュージーランド国内の保育園でボランティアをしていたときのことです。
子どもたちに毎日おやつとして数種類のトースト(ジャム、マーガリンなど)が配られていたのですが、その中で、何が塗られているのかわからないトーストがありました。
色は黒っぽくて、チョコスプレッド風ですが、そのわりには食べる子も食べない子もいるし。
あるとき子どもに聞いてみました。
“What’s this flover?” (何の味なの?)
“Marmite.” (マーマイト。)
ん?
“Marmite.” (マーマイト。)
当時このペーストの存在を知らなかった私は「そういう名前の何かなんだろうな」と思ったまででした。
衝撃のテイスト
マーマイトとの再会の機会はすぐにやってきました。
ホストファミリーとニュージーランドで食べるべきものという話題で話をしていたときに、マザーが「食べたことある?食べてみる?」と言って用意してくれたのです。
一緒にベジマイト(オーストラリアのマーマイトらしいです)まで。
単品での見た目は海苔の佃煮です。黒くてべとっとした感じのペースト。
食パンに塗って、早速食べてみると・・・不思議な味・・・。
噛んでも噛んでもうまみが感じられない、そのことだけは確かだけど何の味だかよくわからない。
「無理はしないでね!」とマミー。
似た味のものはないかと記憶を辿るために味わって食べましたが、なんとも形容し難く…。
5つの味覚表現を使って言うとしたら、私の感覚だと「すっぱしょっぱ苦い」が近いような気がしました。
何かの酸味と塩気と苦味がミックスされていて、かつトーストとも合わない。
ここまで美味しさを感じられない食品を食べたのは久々で、何のためにこれを食べるのだろう?と思いましたが、これがロングセラー商品であることからして、クセになる人はクセになる・ハマる人にはハマる味なのかも?とも思いました。
あと、ベジタリアンやヴィーガンの人たちがよく食べているとのことでした。ビタミンを手軽に取れることがメリットらしいです。
原材料は?何からできているのか?
公式サイトを見てみると、原料は以下のようになっています。
“Yeast, sugar, salt, mineral salt (potassium chloride), colour (caramel III), corn maltodextrin, mineral (iron), vitamins (niacin, thiamin, riboflavin, folate, B12), herbs, spices.”
イースト菌・砂糖・塩・ミネラル塩・カラメル色素・マルトデキストリン・ミネラル・ビタミン類・ハーブ・スパイス。
あの味とあの風味はイースト菌から来るものだったのか!とやや納得できる部分もありました。
wikipediaも見てみたところ、
“マーマイト(Marmite)はビールの醸造過程で増殖して最後に沈殿堆積した酵母、いわばビールの酒粕を主原料とし、主にイギリス及びニュージーランドで生産されているビタミンBを多く含む食品”
との記載があり、イギリス発祥で元英国領の国々で今でも食べられているようでした。
ビタミンを取りやすい、健康食品的な側面があるらしいです。
入手方法や値段は?
スーパーで500g瓶6ドル前後で買えます。
普通のピーナッツバターやヌテラあたりとだいたい同じくらいですね。
隣に置いてあるPromiteも同類でしょうか。
味のカルチャーショックの直後だったので買う気になれなかったのですが、今思うとこのチップスの味が知りたいです。
まとめ
現地の人でもけっこう好き嫌いが別れるそうで、ホストダディは子どもの頃から好きじゃないと言っていました。
でも熱烈なファンも多いと。
たしかに、プリスクールの子どもたちも、何枚も食べている子もいれば、一切手をつけない子もいました。
おそらく、日本で言うところの納豆なんでしょうね。
私にはハマりませんでしたが、みなさんはどうでしょうか?
ぜひ試してみてください。