アカデミー賞で3部門を受賞したメキシコの芸術映画『ROMA』からインスピレーションを受けて作成された曲、“WHEN I WAS OLDER”(年を取ったとき)を訳しました。
WHEN I WAS OLDER
When I was older
I was a sailor on an open sea
それから年を取ったとき
私は遠海の船乗りをしていた
But now I’m underwater
And my skin is paler than it should ever be
Hmm
けれど今私は水面下にいて
肌はこれまでになく青白い色をしている
I’m on my back again
Dreaming of a time and place
Where you and I remain the best of friends
Even after all this ends
Can we pretend?
また仰向けになって
君と私が最高の友人のまま居続ける時間と場所を夢見ている
すべて終わった後だとしても
そんなふりをしよう?
I’m on my, I’m on my back again
It’s seeming more and more
Like all we ever do is see how far it bends
Before it breaks in half and then
We bend it back again
私は、私はまた仰向けになっている
増えていくようだ
どこまで曲がるかを見る 私達がそうしてきたように
半分になって壊れるその前に
また曲げて元に戻す
Guess I got caught in the middle of it
Yes I’ve been taught, got a little of it
In my blood, in my blood
私はその最中に巻き込まれたのだと思う
教わったことの 少しを理解した
親譲りのこの血で
Memories burn like a forest fire
Heavy rain turns any funeral pyre to mud
In the flood
思い出は山火事のように燃える
大雨はどんな火葬の薪も泥に変える
その洪水で
When I was older
I was a sailor on an open sea
But now I’m underwater
And my skin is paler than it should ever be
それから年を取ったとき
私は遠海の船乗りをしていた
けれど今私は水面下にいて
肌はこれまでになく青白い色をしている
I’m watching movies back to back in black and white, I never
Seen anybody do it like I do it any better
Been goin’ over you, I’m overdue for new endeavors
Nobody lonely like I’m lonely and I don’t know whether
次から次へと白黒映画を見ている
私より上手くする人は見たことがない
君を吹っ切ろうとして 新しい挑戦に乗り遅れている
一人きりでも寂しいかどうかもわからない 私ほどに孤独な人は 誰もいない
You’d really like it in the limelight
You’d sympathize with all the bad guys
I’m still a victim in my own right
But I’m the villain in my own eyes, yeah
君は脚光を浴びているのが本当に好きなんだろう
君はすべての悪者に同情するんだろう
私は生まれながらの犠牲者
けれど私の目に映る私は悪役
When I was older
I was a sailor on an open sea
あれから年を取ったとき
私は遠海の船乗りをしていた
気になるワード
open sea・・・外海、遠海、沖、灘、外洋
on one’s back・・・あおむけに、病床に着いて、(人)の背に乗って、(人)を悩ませて
seeming・・・見かけ上は、うわべの
more and more・・・ますます
how far・・・どのくらいまで、どこまで、どの程度まで、どれほど
bend・・・曲げる、(心を)~に傾ける、カーブする、たわむ、屈服する
then・・・あのとき、そのとき
back to back・・・背中合わせの、次から次の、連続で、立て続けに
lonely・・・一人ぼっちの、寂しい
get caught in・・・~に巻き込まれる、(嵐など)に襲われる、(ひどい目など)に遭う、(罠など)に掛かる
in one’s blood・・・親譲りの、向いている、体の一部である
in the middle of・・・中央で、真ん中に、半ばに、中ほどで、真っただ中で、さなかに
funeral pyre・・・火葬用の薪の山
overdue・・・期日を過ぎた、期限の切れた、締め切りに遅れた、遅滞する、未払いの
I’m over you・・・吹っ切る、気持ちにカタをつける(←失恋を乗り越える意味などで使うようです)
endeavors・・・努力、試み
in the limelight・・・脚光を浴びて、注目を浴びて、人目を引いて
(https://ja.wikipedia.org/wiki/ライムライト_(照明))
sympathize with〜・・・〜に同情する、苦しみを共有する
victim・・・犠牲者、被害者、餌食
in one’s own right・・・自己の権利によって、自分の名義で、本来
villain・・・悪党、悪者、悪役、犯人、犯罪者
解説
こちらは2019年1月にビリーのインスタグラムを通じて最初に発表され、同年3月に発売されたアルバム『WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?』(Japanese Import version)にも収録の一曲。
【ことわざが由来?】
歌詞中の上記の部分は英語のことわざの
【Better bend than break.( 折れるよりは曲がった方がいい)】強固な姿勢を貫くよりも柔軟に対応した方が良いこと
から来ていると推測しました。
(映画『ROMA』の中のセリフやシーンから歌詞がつくられているそうです。私は『ROMA』未視聴なので、解釈が間違っている可能性があります。もしご指摘等あればお願いします)