こんにちは。アラサーにして初めてリゾートバイトで旅館の住み込み仲居をやってみました。
ほんの一例にはなるのですが、具体的な給料、詳しい仕事の中身、メリットや大変だったことなどをまとめてみました。
「リゾバで住み込み仲居ってどんな感じ?」と気になっている人の参考になればと思います。
有名なリゾバ派遣会社についても最後に紹介しています。
約3ヶ月間働いて稼いだ金額
給料は案件・時給・労働時間・職種・シーズンなどの条件によって大きく変わってきますので、あくまで一例となりますが、
今回はおよそ3ヶ月で手取り約45万円でした。
つまり平均して1ヶ月15万円ですね。
さらに具体的な金額と稼働日数はこちら。
12月(稼働 23日間) 総支給額 ¥206,688 (手取り ¥157,708)
1月(稼働 14日間) 総支給額 ¥136,115 (手取り ¥111,607)
+任期満了につき交通費 ¥30,000
1月は人手が余っていてぜんぜん働いてなかったのでトータルで見ると全体が少なく感じますね。
※これにプラスで、お客様からお心付け(チップ)を頂けるときもありました。月に2,000円〜5,000円くらいでしょうか。
※2ヶ月目から社会保険料が引かれているため、総支給額に対して手取り金額がガクッと下がっています。
案件の詳しい内容
職種・・・仲居
制服・・・本式着物
時給・・・950円
期間・・・11月下旬〜1月末まで(紅葉・クリスマス・年末年始・春節含)
場所・・・岐阜県の老舗中規模旅館
業務・・・朝食会場での配膳、部屋への案内、夕食の配膳・下膳など
勤務時間・・・6:00~11:00前後→中抜け→午後は15:00~21:30前後(※朝の勤務がない日も多め)
特典・・・寮費光熱費水道代タダで食事(弁当+ごはんと味噌汁はおかわり自由)2食つき、温泉入り放題。
具体的な仲居の仕事の中身
※私が働いていた老舗中規模旅館の場合です。
朝の仕事
- 朝食会場でお客様をお出迎え→席案内
- 朝食の配膳・料理説明
- お客様が帰ったら下膳
- すべて終わったら会場の片付け・宴会準備
中抜け休憩後の仕事
- チェックイン後のお客様をお部屋まで案内
- お茶出し(館内説明・夕食の希望時間を聞く)
- 裏で会席料理のお盆・お箸・お膳などのセットを用意
- 自分の担当の部屋の夕食時間のチェック(誰が何号室を担当する、と事前に振り分けられている)
夕食時の仕事
- お客様の希望時間に部屋に料理を出しつつ片付ける
この夕食時の仕事がメインです。
一見簡単そうなのですが、これがなかなか大変でした。
なぜなら、会席料理とは言ってみれば和食のコース料理なので、
次々に仕上がる出来たての料理を何回にも分けて順番通りに部屋に運び(しかも重い)、
正しい位置に配膳しつつ、料理説明をし、部屋を出るときには毎回空いたお皿を下げ、飲み物の注文があれば聞き、
また取ってきて運び、適度に会話し、おもてなしをし…というのを、
一人で3〜4部屋分ほぼ同時進行で行います。
具体的な例で言うと、夕食のスタート時間が1つ目の部屋は17:30、2つ目は18:00、3つ目は19:00、4つ目は19:30からといったパターンだった場合、
ただゆっくり料理を運んでいたら適切な時間に4部屋さばくことができなくなってしまいます。(滞ると途中で「まだ次の料理来ないの?」とクレームになってしまう)
なので、例えば17:30からの部屋に早めに多くの品を出しておいて18:00をスタートして19:00の部屋が始まる前にできるだけ17:30の部屋の下げ物を終えておき18:00の部屋の終わりを見据えつつ19:30の部屋のセットをできるだけ進めて…などと計算しつつお客さんの食べるスピードを見つつ動いていく…みたいなことをやります。
これ最初からできる人はいません。しかも会席料理の名称や中身も覚える必要があります。
なので、先輩について行って習いつつ、だんだん任せられる仕事が増えていき独り立ちします。
向き不向きや先輩との相性や方針の違いなどもありつつ、大体1ヶ月くらい?でみんな独り立ちしていたような気がします。
仲居の仕事でつらかった・大変だったこと
- 業務内容がハード(夕食時の忙しさ)
- 朝食の仕事がある日の早起き(着付けをするのでより早く起きる必要がある)
- 老舗の昔ながらのやり方に習うこと(これは場所によりますね)
あとは人間関係の大変さですが、これはどういう仕事でもつきものですしね。
ただ、メリットも多かった
- 憧れていた仲居の仕事を体験することができた
- 精神的にたくましくなった
- 着付けが学べて自分でできるようになった
- 和食や会席料理の知識がついた
- 老舗旅館の裏側を知ることができた
こうしてみると、良かったことの方が多いです。
たしかに大変だったのですが、その分任期満了後はとても成長を実感しました。
ところで、「着付けができなくてもいいの?」と疑問に思う人もいるかもしれませんが大丈夫です。現場で教えてもらえます。
私も最初は着付けの知識も何もなかったのですが、先輩の仲居さんに教わってできるようになりました。ほぼ毎日着る必要があるので、練習すれば自力でできるようになります。
それからは夏の浴衣などさくっと着れるし人の着付けもできるようになったので、けっこう便利なスキルを身につけることができたなと思っています。
まとめ
- 仲居は大変だったけどやって良かった
- 気になっているなら一度はやってみるのをおすすめ
- 不安がある人は短い期間でスタートする方が良い(1ヶ月とか)
着物を着て風情のある旅館の中で働いて和の文化に浸ることができたのも嬉しかったです。
時期的にも忙しくハードな毎日だったのですが、良かったことの方が記憶に残っているのは多分人に恵まれたからだと思います。(合わない人もいましたが、良い人の方が多かった)
これは仲居に限らずリゾバ全体に言えることなのですが、住み込みで家でも仕事でも会うので仕事仲間と仲良くなりやすくて、その密度が濃いです。
いろいろな人たちとの出会いもあり、リゾバをやってみて良かったなと思っています。
派遣会社の有名どころ紹介
業界最大手“ヒューマニック”
どこの派遣先でも見かけるくらい、ヒューマニックを使っている人は多いです。
担当の方に当たり外れが多いとは聞きますが、抱えている案件数が多く、レア職種(観光地のカメラマンアシスタントとか面白そうでした)も見つけやすい派遣会社。
派遣先の詳しい情報を聞けるのが強みの“ダイブ(アプリ)”
私も最初の派遣会社に選んだダイブ。派遣先の詳しい説明を担当から直接電話で聞くことができるのが一番のポイント。
Tポイントも貯められる“アルファリゾート”
仲居の仕事なら1,100円以上の時給からで、さらに、経験者優遇(時給アップ)な案件も多く見つかります。
仲居に興味があるなら要チェックの派遣会社。
高時給が売り グッドマンサービス
高時給・高待遇業界ナンバーワンと出しているだけあって、時給1,000円以上の案件ばかり。
リピーター向けにはさらに時給アップの求人もあるので、しばらくリゾバで働き続けることを考えている人には良いかも。