保育士を辞めたいと思っている人へ。「逃げるが勝ち」です。その理由

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こんにちは。

私立でも公立でもクラス担任を経験し、正社員・臨時職員・派遣などの勤務形態で働いたことがある、元保育士・元幼稚園教諭のつると言います。

 

おそらく、あなたはきっと保育士を辞めたい、もしくは現在の園を辞めたいのですよね。

その気持ち、すごくわかります。

私も昔、本気で365日24時間ただひたすらに「辞めたい」と思いながら働いていたことがあります。

 

結局、そのとき担当したクラスの子どもたちの卒業を待つことなく辞めた私ですが、「勇気を出して辞めて良かった」と数年経った今でも思っています。(卒園式は来賓として見に行けました。)

 

そんな自分の過去と、保育士仲間やこれまで出会った数多くの転職経験者の話を聞いていく中で、一つわかったことがあります。

それは、「つらい」「苦しい」「辞めたい」と感じる場所で働き続けても良いことないってことです。

ほんっと逃げるが勝ち。

 

なので辞めたい人は早めに辞めてしまった方が良いです。それを伝えたくて記事にまとめました。

詳しい理由や根拠を4つに分けて説明します。

(タイトル等まとめて「保育士」と書いていますが、幼児教育機関で働いている人には当てはまると思います。)

 

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理由①早く逃げた方が傷が浅くて済む

 

そうは言っても、辞めるという決断には勇気が要るし、決めたとしてもなかなか言い出しにくいですよね。

でも、それらを先延ばしにして1〜2年経過しても、その先にあるのは“より責任が増えて、さらに言い出しにくくなる状況”かと思います。

 

仮に3年や5年勤めれば「よく勤めたね、お疲れ様。」という状況になるかもしれませんが、そんなの考えられないですよね?今この瞬間も辞めたいのに

 

 

私は昔あまりに劣悪な環境の園に派遣されたときに、2週間で辞めたことがあります。これは学生時代のアルバイトも含めて最短記録でした。

でもその後私に何が起こったかと言うと、別に何も起こっていません

ただ平穏な生活を手に入れただけです。

「もう行かなくていいんだ!」と気持ちが楽になったし、次の仕事も見つかりました。

 

さすがに最初は「こんなにすぐに辞めるなんて…」と自己嫌悪に陥ったりもしました。

でも、「“働く喜び”や“保育者としての学び”が得られない職場で苦しみながら働き続けることが、自分の人生にとってプラスなのかマイナスなのか」を考えると、あの決断は正しかったんだと思えました。

 

園の人々には陰口を叩かれたとは思いますが、もはや知る術もないですし、「今後の私の人生にあの人達はもう関係ない」と気づいたら正直どうでもよくなりました。

2週間しか在籍していなかった職員のことなんてすぐ忘れるでしょうし

 

 

ちなみに私がその園を辞めたときの状況ですが、出勤前にプツンと糸が切れたように限界が来て、当日の朝に「体調が悪いので休みます」と園に電話し、その後すぐに派遣会社に「もう行けません」と告げ、本当にその後一度も行きませんでした。

 

なので、室内履きが園に置きっぱなしだったのですが、結局そのままになってしまいました。

でも園からも派遣会社からも何の連絡もありませんでした。(それはそれでどうかというのはありますが)

働いた分の給料も問題なく支払われました。

 

 

また、人気の園に正社員として採用されたのに、1年で辞めた経験もあります。

 

退職希望者は前年の秋頃のミーティングで申告することになっており、「辞めたいと言ってから結構な期間働かなきゃいけないの気まずい。どうしよう」と葛藤も大きかったのですが、「来年も同じ気持ちを味わい続けるくらいなら半年くらい我慢して逃げよう」と思い、退職の意志を伝えました。

 

それからは予想通りと言ってはなんですが、先輩保育士や主任に悪口を言われたり、あからさまに変な態度を取られたりもしました。

もちろんものすごく嫌な気持ちになりましたし、親ほど歳が離れた補助の先生の暴言や嫌味に腹が立ちすぎて教室を飛び出したこともあります。

 

でも、そういうことが起こる度に、「やっぱりこんなところで働き続けるのは無理だ!」「こういう環境からは絶対に抜け出すぞ」と自分の選んだ道を肯定することができました。

 

たった一つだけ心苦しかったのは、クラスの子どもたちと会えなくなることでした。

けれど、それを除けば、最終勤務日に感じたのは「心からの解放感と安堵感」のみ

あんなに自由で清々しい気持ちはなかなか味わったことがないくらいでした。

 

また、私の保育士仲間には、新卒正規採用で就職して3日で辞めた友人もいます。

「最初の園はどうしても合わなかった。でも次に採用されたところは結構良い」とのことで、転職先では何年も働けているそうです。

なので「すぐ辞めると次の採用で不利になるかも…」というのも、そこまで心配しなくていいと思います。

 

保育業界に限ったことではないですが、案外、超短期で職場を去る人は珍しくないです。

思っている以上に、その後働ける場所はいくらでもあります。

 

逆に、つらい中で我慢して我慢して働き続けた別の知人もいます。

彼女は年度途中で鬱病になってしまい、保育の世界から離れてしまったと後から風の噂で聞きました。

 

勇気を出して区切りをつけ、早めに辞めた方が、結果的に傷は浅く済みます

何より自分の心を大事にして、あなたを傷つける環境からは抜け出してほしいです。

世界は想像以上に広いです。

 

自力で辞めることが難しい場合、退職の手続きを業者に依頼することも可能です。

辞めたあなたを必ず次のステージへ導きます「退職代行Jobs」

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今働いているだけでもストレスが多いのに、退職に関してさらに辛さを背負うくらいであれば、こういうところに丸投げしてしまうのも一つの手です。

 

理由②「時間=命」がもったいない

これは本からの受け売りなのですが、「時間は、あなたの命そのもの」です。

 

貴重な若い人生の時間を「つらいことに耐えるため」に費やすのはもったいなさすぎます。

もちろん何歳になっても新しいチャレンジはいくらでもできます。

だけど実際問題、若いうちにしかできないこともあります。

 

例えば、ワーキングホリデー(特別な資格なしに海外で働くビザがもらえる制度)には年齢制限があり、国にもよりますがおおむね30歳までです。

 

20代後半でワーホリに行った私は「もっと早く海外に出て、別の国々でもワーホリすれば良かったな」と後悔しました。

 

 

また、求人には年齢制限を設けてはいけないことになっていますが、実際には「長期継続的なキャリア形成を目的とするため」として35歳以下までしか採用しない、という案件も存在します。

 

よって、興味のある分野へのチャンスを掴むことができるのも今このときだけかもしれないです。

いくらお金を出しても時間は巻き戻せないので、今この瞬間に後悔しない道を選んでほしいと思います。

 

理由③辞めずに続けて幸せになった人を一人も見たことがない。ただ不幸せな境遇に慣れるだけ

 

これは気づいたときに驚いたのですが、転職してハッピーになった人は多いのに、嫌な職場に居続けてその後幸せになった人って見たことないんです。

 

あなたの周りでも、「ほんとあのとき転職して良かった!」って声は聞いても「ほんとあのとき転職しないで今の職場で耐えて良かった!」って聞いたことないと思いませんか。

 

考えてみたらそうですよね。

だって園の環境(教育・保育方針、労働条件、雰囲気、仕事内容、人間関係)ってそうそう劇的に変わらないです。

外部のコンサルタントが入ったり、運営元やトップががらりと変われば話は別ですが、そんなケースは激レアです。

 

たいていその園を動かしている人々(園長・副園長・主任・中堅保育士など)は、ずーっとそこで働いている人たちです。

だから新しくその中に入ったあなたにとってどんなに異常な環境でも、そこに長くいる人達にとっては、「それが日常・それが当たり前・それが良いと思ってやっている」んです。

何年も何十年もそうやって運営されてきています。

簡単には変わりようがないですよね。

 

(子どもたちにひどいことをしていたり、職員いじめをしていたり、長時間労働や無給で休日出勤を強いたり…そういうありえない状況が保育業界には多すぎます)

 

 

そこに居続けてどうなるかと言うと、あなたがその異常さに慣れていくことになります。

最初は「苦しい」「嫌だ」「こんなのありえない」と思っていたさまざまなことに対しても、だんだん感覚が麻痺してきます。

 

ただ、注意してもらいたいのは、不幸せに慣れてしまっても、それはイコール「幸せ」ではないということです

 

 

「しんどくて辞めたい」と言いつつ「自分の地位も上がっていくし、業務も楽になってきたし、新園舎も建つし…」となんだかんだで辞めずにいた友人がいます。

彼女は数年越しに会ったときにも変わらず職場の愚痴を言っていました。

 

 

「労働時間の長さも人間関係も限界」と転職を決意して1年半で別の職場に移った別の友人は、給料もアップしてホワイトな労働環境で周りの人にも恵まれて、もう5年以上そこで勤めています。

彼女は「転職して良かった。あのまま続けてたら危なかった」と言います。

 

 

最後に、私がとある園を辞めるときに、先輩の保育士から聞いた言葉を書きます。

『1年目は人間関係も業務内容も過酷で、すべてがつらくて毎朝泣きながら通勤していた。今日行ったら明日こそ辞めてやる、と自分に言い聞かせながらも続けた。絶対に辞めようと思っていた。でもずるずる続けてしまって、いざ2年目になったら、新卒の子たちが入ってきて、先輩や上司はそっちをターゲットにしはじめた。仕事にも徐々に慣れてきて、少し楽になった。上の人たちとも打ち解けてきたし、よくしてもらえるようになったし、辞められなくなってしまった。でも、今思えば、あのとき辞めてしまえばよかった。』

そして、2年目で去る私に対して「うらやましい」と言っていました。

その先輩は何年そこで働いていたかというと、なんと7年間

衝撃でした…。別の道を選べば、いくらでも楽しく働けた可能性があったのに…。

私の立場では何も言えませんでした。

 

あなたの世界がそこだけになってしまう前に、心が麻痺してしまう前に、おかしいことをおかしいときちんと感じられる内に、決断することをおすすめします。

 

 

理由④実際、転職先は腐るほどある

 

  • 「せっかく採用されたのに…」
  • 「人気の園だから…」
  • 「石の上にも三年って言うし…」
  • 「園の人や保護者に迷惑がかかるし…」

 

といったように、いろいろ思い悩んでしまうとは思うのですが、一度考えてみてください。

 

自分の心や体を痛めてまでそこにいる必要って、本当にあるんでしょうか?

「ない」と断言します!!

 

 

✕「せっかく採用されたのに」

一度採用されたのですから、経験値も増えていますし、二度目三度目はさらに採用されやすいと思います。

雇ってもらえたという事実を自分の自信にして、より環境の良い場所へステップアップするチャンスと捉えてみることをおすすめします。

 

 

✕「人気の園だから」

これはただの他人や外部の評価であって、あなたにとって働きやすい園でなければ何の意味もないです

自分が感じた気持ちを最優先すべきです。

 

 

✕「石の上にも三年」

まず前提として、人生の中の若い時期の3年は長すぎます

日数にして365日×3年でなんと1,095日です。

あなたはこのまま1,000回以上もその憂鬱な朝を迎えたいですか?

 

3年あれば、行動していれば人生いくらでも大きく変わります。

その園に耐えて居続けた3年後の自分と、人生を変えよう・良くしようと行動した3年後の自分を想像してみてください。

希望が見い出せるのは、圧倒的に後者ではないでしょうか。

 

 

✕「園の人に迷惑がかかる」

例えば「自分が抜けると園が回らなくなる…」といったケースでしたら、その労働環境をそのままにしているその園自体に問題があります

 

それに、なんだかんだ、あなたが辞めてもただ別の人が雇われるだけです。

あなたが我慢してまでそこで耐え抜かなくてもいいんです。

 

しかも、人々が100年生きるようになってくる今の時代、転職は当たり前になってきています。

今どき「長く勤めることが美徳」なんていう古い価値観をあなたに押し付けようとする人たちのことは放っておきましょう。

 

下記の転職サイトや求人の一例を見てもわかるのですが、保育士の資格を持っている人の需要は高いです。

なにも今の園じゃなくても、驚くほどたくさんの選択肢があります。(非公開求人を入れると全国で5000件も求人があるとか)

 

保育専門求人サイトほいく畑

 

保育士求人【ジョブメドレー】

保育士求人 JobMedley

 

園によって、お給料・人間関係・福利厚生・雰囲気・保育方針・働き方などは異なります。

その中から選ぶことができるのは、あなただけです。

 

別の業界に飛び込んでみるのも、早ければ早いほど慣れやすいです。

(私も保育士をやめて全く未経験の職種に転職しました!)

 

保育学校の友人の一人は、実習の段階で「向いていない」と感じたらしく学校卒業後は事務員として就職しましたが、「のんびり働けて良い」と言っていました。

 

今の時代はその業種が未経験でも何の問題ないです。

無料でハローワークの職業訓練(ハロートレーニング)を受けて仕事を紹介してもらうのもおすすめですし、自己投資してゼロから学んで仕事につなげる方法もあります。

SHElikes(シーライクス)│未経験者向けWEBスクール(ウェブ系、デザイン系に特化したスクール)

 

また、ネットにも様々な転職・就職サポートサイトがあります。一例ですが、以前私が使ってみたのはこちらです。

リクナビNEXT

サイト上で履歴書や経歴書を作ってまとめたり、グッドポイント診断、求人検索、就職体験談やコツについての記事を読むなど、けっこう活用しました。

 

「正社員はもう疲れた、派遣で働きたい」という場合には、派遣専門の転職サイトもあります。

マイナビスタッフの公式サイトはこちら

 

 

そして、あなたが35歳以下なら、地域のヤングハローワーク(場所によっては、わかものハローワークという名称)に相談に行ってみるのもいいと思います。

無料でキャリアカウンセリング、履歴書の添削、面接練習などを受けることができます。

私も若い頃に利用しましたが、すごく親身に話を聞いてもらえたりアドバイスをもらえ、おかげで転職成功しました。

 

 

「そうは言うけど、貯金もないし、仕事辞めたらお金も住む場所にも困るよ!」という人には、リゾートバイトがおすすめです。

案件にもよりますが、“寮や食事つきで、期間満了したら移動費の支給も受けられる”という条件の仕事があります。

私も貯金が尽きたときに住み込みで働いたおかげで、当面の生活には困らず、徐々にお金も貯められた過去があります。(リゾバ仲居体験談初めてのリゾバ

 

まとめ

保育士を辞めたいと思っている人へ。「逃げるが勝ち」です。
その理由は、

①早く逃げる分だけ傷が浅くて済む

時間=命。あなたの貴重な時間を辛いことに費やすのはもったいない

嫌々続けて幸せになった人を一人も見たことがない。ただ不幸せな境遇に慣れるだけ

④実際、転職先は腐るほどある。あなたらしさを活かせる場所に行こう

でした。

 

他人のことは変えられなくても、自分の置かれている環境は、自分の行動で変えることができます。

私も保育園や幼稚園から逃げた人間ですが、転職先で、「やっぱりあんなにつらく苦しい気持ちで働くしかなかった状況はおかしかったんだ」と改めて実感しました。

 

みなさんにも「出勤するのが辛くない職場」はあります

 

保育士を辞めたいあなたの未来が今よりずっと明るくなることを、心から、願っています。

 

 

いざという時の退職代行サービスという手段

退職を言い出す心苦しさも、園の人とやりとりする気の重さもしんどさも、(ひどい園では嫌がらせを受ける危険性も)、まるっと業者に肩代わりしてもらうことができるのが退職代行サービスです。

テレビ等でも取り上げられ、最近では正社員はもちろん、アルバイトでも退職代行で辞めたという声も聞きます。

 

退職に関する煩わしい作業を行わずに済むだけでなく、弁護士の監修により、きちんと法に守られながら職場を離れられる部分もメリットの一つです。

「退職代行Jobs」

退職代行「辞めるんです。」

退職代行「わたしNEXT」


 

いざとなればこうして強行突破で逃げる手段もあるので、今の園を辞めたくても辞めさせてもらえない方も、退職を告げる勇気が出ないという方も、どうか思い詰め過ぎないでほしいと思っています。

(他の何より大事なのはあなたの心身の健康です。)

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

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